2022年4月24日(日)、豊田市の五ヶ丘運動公園にて今年度の県トレメンバー選考会が行われました。
少年サッカー年代のU12が午前中で、U11が午後からの実施。
天候はあいにくの雨、ピッチは天然芝で状態は良好です。
今回はU12の様子を視察しました。
どんな選手が合格するのか、気になる選考基準は?
早速レポートします。
これぞ愛知県のトップ
まず、そのレベルの高さに驚きました。
一人一人が本当に上手い。ボールを持った時のスピード、テクニック、判断力を高いレベルで兼ね備えています。
雨がけっこう降っていて、ピッチ自体は水が浮くこともなく素晴らしい状態だったものの、多少はスリッピーだったと思いますが、その中でもトラップミス、タッチミスが少ない。バランスを崩す選手が少ない。何気なくやっているように見えて、本当に高い基礎技術があってこそと感じました。
トレセンの仕組み
この県トレ選考会へ参加するには、まず、先立って実施される地区トレセンの選考会に所属チームからの推薦をもらって参加する必要があります。
地区トレセンの合格者の中から更に選抜され、次のステップである県トレセンの選考会参加メンバーが選出されます。
地区トレからの推薦を受ける形で、県トレ選考会への参加が認められる流れです。
愛知県は、名古屋・西尾張・東尾張・西三河・東三河・知多の6つの地区に分けられており、推薦される人数は地区によって違いがあるようです。
この県トレの上には、東海トレセン、ナショナルトレセンと続き、次第に地域やメンバーが集約され、選手がどんどん絞られていきます。
選考会の参加人数
U12の参加人数は、各地区から推薦を受けたゴールキーパー(GK)8名程度、フィールドプレーヤー(FP)50名程度。
うち、25名程度は昨年のU11県トレメンバーがそのまま参加しているようです。
女子選手は2~3名でした。
FPは、受付をすると予め決められていた色と番号のゼッケンを受け取り、1チーム6~7人で全部で8つのチームに色分けされました。
J下部グランパスアカデミーの選手は地区トレまでは参加せず、今日の県トレ選考会からの参加となり、メンバーは全員いたはずですが8~9名の参加、2人が怪我?で見学の様でした。基本1チームに一人ずつ入りました。
その他のメンバーのチーム分け方法は正直分かりませんでした。
このチームで今日の選考会を戦っていく事になります。
選考会の内容
最初の30分くらいでチームごとにアップを行います。
4対2でボール回しをするチームもいくつか有りましたが、その中に恐ろしく上手い選手いました。
体は大きくないですが、プレッシャーを受けてもまず取られない、タッチミスしない、体を寄せられても苦しい体制から逃げのパスではなく、鬼の間を通してきます。タッチ数を限定しなければいつまででも回せるので、中の鬼はほとんどボール奪えてませんでした。
その後、15分1本のゲームを6本、2面のピッチを使って行いました。8チームあるので対戦チームを変えながら4チームがプレーし、4チームが休憩で進めていき、1チームあたり3本程度のプレー回数だったと思います。
ゲームは8人制で、GKはチーム関係なくその都度1人入り、FPが6人しかいないチームは余りのGKから1名、FPとして助っ人で入っていました。
ゲームの感想
ゲームを通して、明らかにプレースピードについていけない、判断やフィジカル、テクニックで劣る選手はいませんでした。持ちすぎる選手もこのレベルではいません。
ミスが少なくて攻守の切り替えが早く、展開が本当にスピーディー。その中で随所に1対1やボールキープ、パス、球際、ディフェンスにおいての高いスキルが発揮され、大変見ごたえのあるものでした。
普段のチーム同士の対戦ではなかなか見れない程のレベルの高さでした。
その中で、違いが出るとすれば、やはりオフザボールの動きの質だと感じました。
ボールを持っていない時の予測と判断力が高く、準備が早くて運動量の多い選手は、ボールを受けたり奪うまでの動きが良く、自分がボールを持った時にスピードやテクニックなど自分の特徴を発揮しやすい環境でプレーできていました。
全体的には、ディフェンスよりオフェンスの時にいいプレーが多く、どのチームも初めて組むメンバーとは思えないほどの連動した攻めを見せていました。
ディフェンスは、組織的な守備をするには選手同士の連携、意思疎通がオフェンス以上に必要なので、即席では難しいのかも知れません。
やはり背が高い選手が目につきやすく、何人かスピードやフィジカル、そしてテクニックもあってフィニッシュまでいくことが多く、目立っていた気がします。
気になる選考は?
今回県トレに選ばれる選手が25名程度と発表されています。
それに対して参加者はGK8名、FP50名程度。
まず、GKが3名、FPの女子選手の枠が2名として残り合格者は20名程度。
女子選手もフィジカルでは分が悪いもののプレー自体のレベルは高く、他の選手と比べても遜色なかったと思います。
FPは見ていた中で、このメンバーの中でも違いを生みズバ抜けている選手が、5名~6名程いました。当確とみて残りの枠が15名程度。
逆に、このメンバーの中では良さを発揮できずに苦しいかなと思う選手が10名程度。
あとの35名程は本当に実力が拮抗しており、その中から残りの15枠に誰が選ばれてもおかしくないと感じました。
あとはコーチ陣がどういう基準で審査するかになりそうです。
実績のある前年の県トレメンバーにアドバンテージはありそうですが、現時点の能力か将来性か、バランス型が特化型かでメンバーが変わってきそうです。
このあたりは、最終的に選ばれたメンバーを見て判断するしかなさそうですが。
以上、いかがでしたでしょうか。
ではまた。
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