2022年1月8日(土)、愛知県日進市にある口論義運動公園サッカー場にて、小学生12歳以下の東海地区NO.1を決める、決勝トーナメントが行われました。
参加チームは、グランパスとエスパルスのJ下部を含む、愛知・岐阜・三重・静岡の県予選を勝ち上がった合計8チーム。一発勝負の戦いです。
天気は快晴。ピッチは人工芝。
試合内容や各チームの戦いぶり、そして結果はどうだったのでしょうか?
結果:優勝は名古屋グランパスU12!
見事、グランパスが愛知県大会に続き、東海大会も制覇。
地力を存分に発揮し、どの試合も高いパフォーマンスを発揮していました。
それでは、初戦から白熱した大会を振り返ります。
初戦
①Re:star(岐阜第1代表) 2-2(PK9-8) 清水エスパルス三島(静岡第2代表)
②フェルボール愛知(愛知第2代表) 2-2(PK2-1) 大山田SSS(三重第1代表)
③名古屋グランパス(愛知第1代表) 16-0 エスペランサ土田(岐阜第2代表)
④藤枝東FC(静岡第1代表) 2-1 松ヶ崎FC(三重第2代表)
初戦は、PK決着が2試合ありました。
①Re:star対エスパルス三島はシーソーゲーム。三島が先制するもレスターが粘り強く戦い、追いつく展開。2-1で三島リードで迎えた後半、終了間際にRe:starが同点ゴール! 勝負はPK戦へ。
PKは、3人制。三島、Re:starともに一人ずつ外し、2-2のまま4人目以降のサドンデスへ。しかし、そこからはお互いに決め続ける。決められたら決め返す展開。次第に緊張感が高まる中、迎えた三島の10人目。ゴール左を狙うもRe:starのキーパーが見事にストップ。Re:starが勝利。
チームの地力は三島の方が上に感じましたが、そんな中でも粘り強く戦い、勝負にアヤをつけてゴールを奪う、最後に勝つ。正にRe:starらしい戦いぶりでした。
隣のコートで同時キックオフの、②フェルボール対大山田も1点を争う接戦に。
序盤はフェルボールが2トップを中心とした個人能力で上回り、猛攻を繰り出しチャンスを量産。開始7分にFWにボールが渡るとスピードに乗り、巧みなドリブルで相手を1人交わしてゴール!
フェルボールが先制。
しかし、大山田も怯まない。その3分後に左サイドからサイドチェンジをして、右サイドを突破。そこから中央に繋いでシュート。同点とする。
フェルボールは後半、またも個人技でのドリブル突破が炸裂。勝ち越しゴールを決める。
しかし、またしても3分後、大山田が中盤でこぼれ球を拾い、ドリブルでペナルティエリア付近まで運ぶと、思い切りよくシュート。キーパーが弾くもそのこぼれ球を押し込んで再び同点。
試合はフェルボールが押し込み、大山田はカウンターを繰り出す構図。フェルボールはチャンスは作るもののゴールは決めきれず、2-2でPK戦へ。
お互いに2人目を外し、1-1のままキッカーは3人目へ。大山田の3人目を、2本目に続き連続でキーパーがストップして勝負あり。フェルボールが準決勝へ駒を進めた。
その他③と④、グランパスは岐阜県スポ少代表のエスペランサ土田相手に大量得点で文句なしの勝利。
三重県第2代表の松ヶ崎は前半にハーフウェイライン付近からの見事な単独ドリブル突破から先制するも、最終的には藤枝東が逆転勝利を収めました。
ここで三重県代表は、全滅となりました。
準決勝
⑤フェルボール愛知 14-1 Re:star
⑥名古屋グランパス 4-0 藤枝東
準決勝⑤は、フェルボールが序盤からゴールラッシュ。フェルボールのパスとドリブルを織り交ぜた攻撃をRe:starは止められず、個人個人の力の差がありました。
フェルボールは、決勝を見据えてかメンバーを次々に変えていきましたが、勢いは衰えず、圧勝でした。
また、試合序盤にRe:starの主力である9番が足を負傷してしまい交代。粘りも効きませんでしたね。
そのRe:starは、今年度限りで全ての活動を終え、チームを解散するとの事。
岐阜県の強豪クラブとして、昨年も全日の全国大会に出場するなど、毎年結果を出していただけに少し寂しいですね。
もう一試合⑥は、愛知県1位と静岡県1位の対決となりましたが、グランパスが勝利。
グランパスが前半に先制点を奪ったものの、拮抗した試合展開が続く。藤枝東も諦めずに戦って何度もチャンスを作っていました。しかし、慌てずに追加点を奪い終わってみれば4-0。強いです。
決勝
決勝は、名古屋グランパス対フェルボール愛知の愛知県同士となりました。ちなみにこの前の愛知県大会の決勝は、グランパスが6-0と圧勝し、今大会の第1代表となっています。
愛知県大会のレポートはコチラ↓
しかし、フェルボールはその試合とはメンバーやポジションを変えてきたように見えました。
しっかりと対策を練ってきたのでしょうか。果たして吉とでるか?楽しみです。
試合は、お互いにチャンスをつくる展開。フェルボールも良い立ち上がりで、決して臆することなくしっかりと戦えていました。
そして前半、先制点はフェルボール!
ゴール中央の位置から上手くボールコントロールでマーカーを外し、シュートを突き刺しました。
しかし、グランパスはすぐに反撃開始。FWが高い個人技からゴール右サイド、角度のない位置からゴール!同点!
このゴールで息を吹き返し、試合はグランパスペースに。高い個人戦術を駆使し、早い攻守の切り替え、素早い寄せ、強いフィジカル、ボールを失わないテクニック。相手の逆をつくアイデアを発揮していきます。
ここから着実にゴールを重ね、後半にはスコアは4-1に。。。
この時には、これは愛知県決勝と同じような展開か?と思った方も多かったのではないでしょうか。
しかし、ここからリベンジに燃えるフェルボールが踏ん張ります。
グランパス相手に再度エンジンをかけ直し真っ向勝負。守備では体をはり、キーパーもビッグセーブを見せます。そして攻撃はFWがボールを持てば、迷うことなくドリブルでガンガン仕掛ける。このあたりの攻防は本当に見ごたえがありました。スピードのあるドリブルの仕掛けの連続に、グランパス守備陣も手を焼いているように見えました。
この流れから獲得したコーナーキックを押し込み、4-2。
そして、再三チャンスを作っていたドリブル突破からついにゴールを決め、4-3。
あと1点まで迫ります。
その後もチャンスはありましたが、グランパスキーパーの好セーブもあって決まらず、そのままタイムアップ。
勝負は4-3。グランパスの優勝です!

こうして2021年のフジパンカップ東海大会は幕を閉じました。
本当に熱戦が多く、見ていても楽しかったです。
さて、来年はグランパスの連覇か? それともエスパルスの巻き返しがあるのか。
それ以外にJ下部を打ち負かす街クラブやスポ少が現れるのか?
いまから楽しみです!
以上、いかがでしたでしょうか。
ではまた。