10月17日(日)、名古屋市港サッカー場にて小学生U12カテゴリーの準決勝・決勝が行われました。
準決勝に勝ち、決勝に進んだ2チームが来年1月に実施される東海大会への出場権を得ます。
天気は快晴。ピッチは天然芝で状態は良好。風がやや強く吹くコンディション。
試合内容や各チームの戦いぶり、そして結果はどうだったのでしょうか。
最終結果:優勝は名古屋グランパスU12!
優勝: 名古屋グランパスU12
準優勝: フェルボール愛知
3位: FCアロンザ・マルヤスFC83
見事グランパスが優勝!
大会を通して安定した強さを発揮。危なげなく勝ち進み、正に盤石な戦いぶりでした。
それでは、準決勝・決勝の熱戦を観戦した感想と共に振り返ります。
準決勝①:アロンザvsフェルボール
まずAコートで行われた準決勝のうちの1試合。
優勝候補の一角、前評判の非常に高いアロンザが登場。
直近の県リーグではフェルボールに勝利しています。
街クラブの強豪同士の注目カードになりました。
スタート時のフォーメーションは、アロンザ3-3-1、フェルボール4-2-1。
フェルボールは何と4バックのシステム。8人制ではあまり見ない布陣です。過去の対戦で負けている経緯もあり、対策を練ってきたのでしょうか。
果たして吉と出るか?
試合開始からしばらくは両チーム拮抗した展開が続く。お互いにチャンスつくりゴールに迫りながらも、堅い守備でゴールは割れません。
アロンザは、特徴である素早くボールを動かしワンタッチを効果的に入れながらのパスワークを発揮。攻撃時には2バックになり、中盤・前線に人数をかけてきます。このあたりのポジション取りは非常にスムーズでした。
対するフェルボールは、人数をかけて守り、奪ってからは中盤で繋がず素早く前線にボールを送ります。時折、サイドバックがライン際まで開いてボールを受け、角度をつけたハイボールをGKの前に入れる狙いも見えました。4バックですが受け身に守るのではなく、積極的な守備からカウンター気味に積極的に攻めるスタイルでした。トップの7番の選手が、非常に足が速く印象的でした。
フェルボール先制
試合が動いたのは前半の半ば。拮抗した試合展開のまま、フェルボールが前線に入れたボールを、アロンザCBのトラップが少し後ろに流れてしまいます。そこをフェルボール7番がスピードを生かしてボールに先に追いつき、そのままGKと1対1。冷静にゴール左に流し込み、フェルボールが先制!
まさに一瞬。ワンチャンスを生かしたのはフェルボール。
優位と思われていたアロンザが失点。これで試合は面白くなりました。
その後も、アロンザは自分たちのスタイルを崩さず試合を運びますが、バーやポストに嫌われるシュートもあり、得点に至りません。
対するフェルボールも戦い方は変えず、もう一点を取りに行きます。
後半になってもディフェンスラインを下げず、前線の7番と11番が何度も長い距離のスプリントを繰り返しボールに絡んでいき、チャンスを作ります。
2点目はどちらに
そして、2点目は後半終了間際、ゴール右サイドからのフリーキックから、ヘディングでフェルボールが取りました!
これで勝負あり。そのまま試合終了。
準決勝①:フェルボール2ー0アロンザ
フェルボールは、4バックで数的優位を作ってボールを奪い、前線のスピードで勝負する戦い方が見事にハマりました。
準決勝②:グランパスvsマルヤス
Bコートのもう1試合。こちらはグランパスの優位は動かないでしょう。
フォーメーションはお互いに、2-3-2です。
グランパス先制
試合開始から、グランパスが優位に試合を進め、前半早々に流れの中から幸先よく先制点を奪う。
しかし、2点目はマルヤスに。
ペナルティーエリア内でファールをもらいPK。これを決めて1-1の同点。
しかし、地力に勝るグランパスがその後も終始押し込み、追加点を奪い試合終了。
準決勝②:グランパス3-1マルヤス
グランパスは途中で選手を入れ替えても、戦力が落ちません。さすがの選手層です。
東海大会出場へ
この時点で、次のステージである東海大会に進む2チームが決定。準決勝に勝ったグランパスとフェルボールとなりました。
敗れたアロンザとマルヤスは、両チーム3位となります。
東海大会のレポートはコチラ↓
決勝:グランパスvsフェルボール
さあ、いよいよ決勝戦。
今年の県リーグでは2回対戦し、どちらもグランパスが勝利。チームの地力はグランパスが上。
フェルボールがどう戦うか注目です。
フォーメーションは、グランパス3-3-1、フェルボール4-2-1。
決勝:グランパス5-0フェルボール
意外なスコアに
決勝は、思わぬ大差がついてしまいました。
グランパスは、前半に先制点を奪取。ペナルティーエリア付近から、後ろ向きにボールを受けた選手が上手く反転し、糸を引くようなグラウンダーの素晴らしいミドル。
正にスーパーゴールでした。
この1点で完全に落ち着いたグランパス。ここから普段通りの試合運びをした印象。広い視野で常にフリーの選手を使いながら効果的にボールを運びます。
改めて、個々の選手のテクニック、視野の広さ、判断力、運動量、キック精度そして守備の強度など個人戦術能力がとても高いです。
そして前半の内に追加点。体のサイズのあるトップの選手が、前線での守備からボールを奪い、そのまま1人交わしてシュート。これがゴール右隅に決まり2点目。
GKもノーチャンスの素晴らしいシュート。
フェルボールは、先制点を取られてからは反撃の糸口も掴めず、完敗でした。
準決勝からほぼメンバーを変えていない為、アロンザ戦に比べるとディフェンスラインが下がり、全体的に運動量が落ちているなという印象を持ちました。
また、2失点してからは勝つために点を取りに行く必要があり、4-1-2気味のフォーメーションに。中盤でのバランスが崩れるのは承知だったと思いますが、結果として失点を重ねる要因にもなりました。
前半3-0、後半2-0のトータル5-0。
この試合では、先取点の重要性というものを本当に実感しました。
大会の振り返り
大会を通して、グランパスの強さが際立つ形になりました。攻撃も守備も安定しており、今後も試合ごとの好不調の波はあまり出ない様に感じます。
また、前半と後半で選手を入れ替えますが、ベンチ選手との差が無く、誰が出ても戦力が落ちないので、連戦も苦になりません。
間もなく、全日本U12サッカー選手権大会出場をかけた戦いも本格化。王者グランパスに各チームが挑む形になりますが、果たしてグランパスを倒すチームが現れるのか、非常に楽しみです。
以上、いかがでしたでしょうか。
ではまた。
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