強豪チームやトレセンで実施される「セレクション」。
このセレクションで見られている重要な能力って何だと思いますか?
結論: ズバリ、「バランス」です
ジュニア年代の「セレクション」合格の基準とは?
一般的には2つ。
①「実力」= チームに加わった時、どのくらいプラスの効果、力をもたらせる選手なのか。
②「将来性」= チームに入った後、どのくらい上手くなる伸びしろがある選手なのか。
ではないかと考えられます。
ジュニア年代で目立つ子は、足の速さ・キック力・背の高さという身体能力を持っているケースが多いです。
確かに他の選手との違いを生み出せる重要な能力です。
しかし、身体能力だけではサッカーは上手くなりません。
では、上手くなる伸びしろである「将来性」を見極めるときに、セレクションで見られている能力とは何だと思いますか?
答えは、「運動神経」です。
コーディネーション能力
運動神経を最近では、「コーディネーション能力」ともいいます。
これは世界有数のスポーツ大国であるドイツで確立された理論と言われています。
全部で7つ項目があり、
- 1. 定位能力
- 2. 変換能力
- 3. リズム能力
- 4. 反応能力
- 5. バランス能力
- 6. 連結能力
- 7. 識別能力
となっています。
どれも大事なのですが、この中で特に重要な能力が、ズバリ「バランス能力」です。
なぜ、バランスが重要なのか
サッカーは、「走る」「ダッシュする」「跳ぶ」「止まる」「ターンする」「ボールを蹴る」などの基本動作に加え、相手に「体を当てる」「追いかける」「邪魔をする」「フェイントをかける」「相手を抜く」など様々なシーンがあります。
このすべてをスムーズに行う為に重要なのが、体の「バランス」を維持、調整する能力なのです。
歩くときや走るときの姿勢、ドリブルの姿勢、ターンの速さ、体を当てた時にグラつかない、ジャンプした時の体勢、相手の動きに素早くついていく姿勢。相手を抜く細かなステップ。
バランスが悪いとすべてに時間がかかり、ボールを取られたり、置いていかれたりします。
つまり、「バランス能力」が優れている子供は、サッカーに必要な動作をより素早く行うことが出来るので、その上にテクニックや戦術を教えていけば、更に上達していく素質がある、と判断されるのです。
「バランス」は頭の位置で決まる
「バランス」を取るために重要なポイントは、頭の位置です。頭が下がってしまったり、体の重心からずれてしまうとバランスを取ることが出来ません。どのような体勢になっても正しい位置に頭があることが重要なのです。
そして、頭の位置を正しく調整するのに必要な要素の一つが、最近ではよく聞く「体幹」です。
おうちで鍛えよう
「バランス能力」そして「体幹」は、家でも簡単にトレーニングすることが出来ます。
今からでも遅くありません。親子のコミュニケーションにもなるので、是非遊びの中に取り入れて鍛えてみてください。
「コーディネーション メニュー」「体幹 メニュー」で検索すればたくさん記事や動画が出てきます。
コーディネーションの詳しい説明とトレーニングメニュー(外部リンク:ZAVASforJUNIOR)https://www.meiji.co.jp/sports/savas/savasjunior/training/training3.html
体幹の詳しい説明とトレーニングメニュー(外部リンク:子どもスポーツリンク) https://kids-s.jp/childrens-sports/137
以上、いかがでしたでしょうか。
ではまた。